
介護ビジネスに必要な資格とは!? Vol.2

前回の記事に続き、介護業界の専門資格をご紹介します。
介護ビジネスを開業するには、事業者は都道府県など地域の役所に申請をおこなう必要があります。通常、各サービスや事業所には認可されるための人員基準が定められており、開業準備として専門資格を持つスタッフを募集するケースも出てきます。今回は、介護業界のおもな資格について、介護福祉士を中心に解説していきます。
おもな介護資格について(2)
前回は、ケアマネージャーを中心に、ホームヘルパーや理学療法士(PT)・作業療法士(OT)についても解説してきました。理学療法士や作業療法士は、日常生活が円滑に進められるよう、おもに身体の機能を回復するための機能訓練などを担当します。
リハビリの現場で重要な役割を果たす資格が、もう1種類あります。これからご紹介する言語聴覚士は、言葉によるコミュニケーションの回復を支援する専門職です。
・言語聴覚士(ST)
理学療法士や作業療法士と同様に、国家資格です。
言語聴覚士は、「話す」「聞く」「食べる」という3つの機能のスペシャリストです。音声機能、言語機能、摂食・嚥下の機能が損なわれた人、または聴覚に問題を抱える人に対し、機能の維持や向上をはかるため、言語訓練などをおこないます。
言葉によるコミュニケーションの問題は、脳卒中で起こる失語症や、高齢者の聴覚の衰えなど、さまざまなケースがあります。問題の本質や原因を明らかにするため、必要な検査を実施し、必要に応じて訓練・指導や、助言などの支援をおこないます。
言語聴覚士になるには、法律に定められた教育課程を修め、国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受ける必要があります。試験は毎年3月に実施されています(2014年現在)。
介護福祉士について
介護福祉士は、適切な介護を提供するための専門職です。高齢者や身体の不自由な人たちが自立した日常生活を送れるよう、専門的な知識と技術による介護を提供します。また、介護を必要とする人や、その周りで介護を担当する人などに、アドバイスや指導をおこなうのも仕事です。
介護福祉士の受験資格を得るには、「実務経験ルート」「福祉系高校ルート」「養成施設ルート」の3つのルートがあります。
A.実務経験ルート
実務経験3年以上、かつ実務者研修を修了
B.福祉系高校ルート
平成21年度以降の入学者は、新カリキュラムを修了後に筆記試験に臨み、実技試験は免除となります。なお、旧カリキュラムや特例高校などの修了者でも、介護技術講習を受けることで、実技試験は免除される場合があります。
C.養成施設ルート
下記のいずれかのルートで、養成施設などを修了する必要があります。
- 介護福祉士養成施設(2年以上)
- 福祉系大学・社会福祉士養成施設などを卒業し、介護福祉士養成施設(1年以上)
- 保育士養成施設などを卒業し、介護福祉士養成施設(1年以上)
介護業界のキャリアパス
これからの介護ビジネスでより重要になるのが、介護福祉士の資格です。とくに、訪問介護や医療行為などの分野で需要が高まると予想されています。介護サービスを提供する現場のチームリーダーや、定期巡回・随時対応型の訪問介護(または看護)オペレーターなど、より専門的な知識と技術を必要とする職種を担当するのは、介護福祉士の役目となるでしょう。
今後、介護業界で働くスタッフは、介護福祉士をめざして段階を踏みながらキャリアを形成することになります。また、より上位の資格「認定介護福祉士(仮称)」の設置も検討されており、実務経験7年以上で、介護職のリーダー的な資格という位置づけになると見られています。
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