
介護ビジネスに必要な資格とは!? Vol.4

介護事業を取り巻く状況は、どんどん変化しています。これから参入する事業者にとって、安定した経営を実現させ、より質の高いサービスを提供するには、現行の制度や社会のニーズを把握し、5年後・10年後に向けて戦略を練ることが大切です。今回は、2013年に登場した資格の介護福祉経営士についてご紹介します。
介護福祉経営士について
介護福祉経営士とは、一般社団法人・日本介護福祉経営人材教育協会が認定する民間の資格です。介護福祉事業において、経営についての知識を幅広く身につけ、実務の現場で知識と経験を発揮する専門職として位置づけられています。現在、「介護福祉経営士1級」と「介護福祉経営士2級」の2つの等級があります。
介護福祉経営士の職務とは?
介護福祉経営士が担う職務内容は、おもに5つの分野に分けられます。
- 「人材管理・育成」
人材育成、人事・労務管理などをおこないます。ES(従業員満足度)を高め、職員の働きやすい環境やキャリアパスの制度を整えることも重要な仕事です。 - 「サービス向上」
利用者が安心して介護サービスを利用できるよう、サービスの向上につとめます。また、介護保険外の新しいサービスを開発したり、クレーム対応やリスクマネジメントにも取り組みます。 - 「財務・資金調達」
さまざまな助成金・補助金の制度を理解した上で、的確な資金調達・運用をおこないます。運営コストを分析し、ムダを削減するマネジメント能力が必要です。 - 「制度対応」
介護保険法・介護報酬制度や、介護福祉に関連する法令などの理解が求められます。 - 「情報活用」
高齢化社会に対応できるマーケティングやコンサルティング能力が必須です。利用者に向けてさまざまなメディアを駆使し、広報や情報開示をおこないます。また、適切なITシステムを導入・運用することで、円滑な事業運営を実践します。
介護福祉経営士になるには
「介護福祉経営士」に認定されるには、試験に合格した後、登録審査が必要になります。
【受験資格】
「2級」の資格認定試験の受験資格に、年齢、学歴、国籍などの制限はありません。「1級」を受験するためには、「2級」の資格が必要です。
【出題科目】
[介護福祉経営学 基礎Ⅰ]
介護福祉政策概論、介護福祉経営史、介護福祉関連法規、介護福祉の仕組み、高齢者介護と介護技術の進歩、介護福祉倫理学
[介護福祉経営学 基礎Ⅱ]
医療を知る、介護報酬制度/介護報酬請求事務、介護福祉産業論、多様化する介護福祉サービス
[介護福祉経営学 実践Ⅰ]
介護福祉経営概論、介護福祉コミュニケーション、事務管理/人事・労務管理、介護福祉財務会計
[介護福祉経営学 実践Ⅱ]
組織構築・運営、介護福祉マーケティングと経営戦略、介護福祉ITシステム、リハビリテーション・マネジメント、医療・介護福祉連携とチーム介護、介護事故と安全管理、リーダーシップとメンバーシップ、モチベーション
[総合問題]
※社会保障に関する時事問題 等
2013年4月に実施された第1回試験では、金融機関や税理士、会計士、社会保険労務士などの人たちも多く受験し、関心の高さが証明されました。
介護福祉マネジメントは、まだ歴史が浅いものの、将来性を期待されている分野です。介護事業に参入を検討している方は、ぜひマネジメント系の資格にも注目し、より質の高い介護福祉サービスの実践に結びつけてはいかがでしょうか?
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