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介護者の趣味や特技を活かしたレクリエーション介護とは?どう取り入れる?

2020/06/08
介護者の趣味や特技を活かしたレクリエーション介護とは?どう取り入れる?

介護の現場に、レクリエーションを取り入れるケースが増えてきました。しかし、レクリエーションと介護を結び付けて考えることが難しいという意見も少なくありません。職員の趣味や特技を活かして実施することで、被介護者に有益な作用をおよぼせるでしょう。この記事では、具体的なメリットをはじめとして、レクリエーション介護の導入に役立つ情報を詳しく紹介します。

レクリエーション介護、趣味、特技

1.レクリエーションの重要性

長く介護を受けていると、筋肉や脳などを積極的に使う機会は徐々に減っていくのが一般的です。レクリエーションを定期的に実施すれば、それらの使用頻度を引き上げられるので、生活に必要な機能が低下することを防ぎやすくなります。楽しみながら運動や認知症の予防を行える上に、コミュニケーションを促す手段になることもポイントです。被介護者は、外出が減って閉塞感が強くなりがちですが、レクリエーションを通して会話をたくさんすれば、社会生活の感覚を維持できる可能性が高まります。また、気分が明るくなり、ストレスの発散にもつながるため、うつ病など精神的な病気の対策としても重要となります。

2.職員の趣味・特技をレクリエーション介護に活かすメリット

介護を効果的に行うには、被介護者のニーズを考えて柔軟に対応しなければなりません。レクリエーション介護も同様ですが、職員が慣れていないプログラムだと、柔軟な対応をするだけの余裕を持つことは困難です。しかし、自分の趣味や特技を活かせるプログラムであれば、余裕が生まれて、被介護者の1人ひとりにまで気を配りやすくなります。そうなれば、着眼点が豊かになり、状況に合わせてルールを変えるなど、より楽しんでもらえるアイデアも出せるでしょう。このようにレクリエーションの質が向上し、被介護者の満足度も高まることで、また参加したいと思ってもらえることがメリットです。

3.レクリエーションに活かせる趣味・特技の例

お菓子作りや工作は、レクリエーションに活かしやすい趣味の定番です。被介護者に指先を使ってもらうことで、手だけでなく、脳の機能が維持される効果も見込めます。ゲームに関する趣味も活かしやすく、対戦により集中力や競争意識をもたらし、精神に良い刺激を与えられることが魅力です。また、ヨガやエクササイズが得意な職員であれば、被介護者向けにアレンジして、運動不足の解消に役立つメニューを考えられるでしょう。さらに、楽器や書道といった芸術系の特技もレクリエーション介護に効果的です。職員が上手にパフォーマンスをすることで、被介護者が、自分もやってみたいという意欲を刺激できます。

4.「レクリエーション介護士」の資格とは?

レクリエーション介護士とは、介護の基礎知識を習得した上で、趣味や特技を活かしてレクリエーションを提供できる人材です。それを認定する資格には2級と1級があり、取得できる対象者と求められる水準に違いがあります。2級は、取得の要件となる経験や資格条件は設けられていません。レクリエーションを介して、被介護者と円滑なコミュニケーションを行う能力が必要になります。一方、1級を取得できるのは、すでに2級を持っている人だけです。被介護者ごとにレクリエーションをアレンジしたり、介護事業者の方針をメニューに反映させたりする能力が求められます。また、人材の育成も実践できる水準に達していなければなりません。

5.なかなかレクリエーションに手が回らない場合の解消方法

介護にレクリエーションを取り入れたくても、現状の職員だけでは手が回らないケースも多いでしょう。ここでは、そのような問題を解消できる方法を紹介します。

5-1.ボランティアに来てもらう

ボランティアのなかには、老人ホームなどの介護施設を中心として活動している人たちもいます。部屋の片づけをはじめとして、活動の内容は様々ですが、レクリエーションの支援を行っているケースも多いです。その場合は、演芸や手品を披露したり、将棋や囲碁で対戦したりするなど、ボランティアごとの方法で被介護者を楽しませてくれます。自社にレクリエーション介護士がいれば、そのサポート役を任せることも可能です。来てもらう方法としては、ボランティア団体への申し込みや募集サイトの利用などが挙げられます。

5-2.レクリエーションの代行サービスや介護ロボットを利用する方法もう

レクリエーションの代行サービスを依頼することも有効な手段です。基本的に、レクリエーション介護士が来てくれるので、企画からすべてを安心して任せられます。有資格者のお笑い芸人に代行してもらえるプランもあるなど、依頼先によって特色が異なるため、自社のニーズに合わせて選択すると良いでしょう。また、レンタルや購入によって、レクリエーション用の介護ロボットを導入するのも1つの方法です。例えば、会話や運動が可能な人工知能を搭載しており、クイズやダンス、音楽などの多様な遊びを行える機種もあります。

6.費用が心配なら「介護ファクタリングサービス」を検討

レクリエーション介護士の育成や有資格者の雇用には費用がかかります。また、レクリエーション代行サービスや、介護ロボットの利用も同様であり、そのための資金を準備しなければなりません。したがって、レクリエーションを介護に取り入れたくても、資金不足に陥るリスクを心配して踏み切れないケースもあるのです。その場合は、介護ファクタリングサービスの申し込みを検討すると良いでしょう。介護報酬債権を買い取ってもらうことで、通常よりも短いサイクルで資金を調達できるからです。レクリエーション介護の準備に余裕を持った状態で行いやすくなります。

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