
介護の人材紹介はどのくらいかかる?手数料の相場や利用するポイントを紹介

「介護職の人材紹介を利用したいけど手数料がわからない」などと悩んでいませんか。高額になるケースがあるため、利用前に詳細を把握しておきたい方は多いでしょう。ここでは、人材紹介の現状、人材紹介を利用するメリット・デメリットに加え、手数料の相場、適正な料金で人材紹介を利用するポイントを解説しています。以下の情報を参考にすれば、サービスを有効活用しやすくなるはずです。
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1.介護の人材紹介の現状とは?
介護職における人材紹介の現状を把握するため、押さえておきたいのが日本の人口構造です。内閣府が発表している「令和5年版 高齢社会白書」によると、介護保険制度がスタートした平成12年の高齢化率は17.4%、令和4年の高齢化率は29.0%です。急速なペースで少子高齢化が進んでいることがわかります。要介護者数はどのように推移しているのでしょうか。厚生労働省が発表している「介護保険事業状況報告月報(暫定版)」によると、平成12年4月時点の要介護者数は218万1621人、令和5年4月時点の要介護者数は696万1077人です。高齢化の進展とともに、介護サービスの需要も拡大していることがわかります。
一方で、生産年齢人口は平成7年をピークに減少を続けています。「令和5年度版 高齢社会白書」によると、平成7年の生産年齢人口は8716万人、令和4年の生産年齢人口は7421万人です。人口構造の変化は介護事業所などの採用活動にも影響を与えています。具体的には、人材を採用しにくいなどの影響が現れているのです。厚生労働省の発表によると、令和3年における介護関係職種の有効求人倍率は3.64(全業種計は1.03)です。この影響を受けて、介護職の人材紹介にかかる手数料は上昇傾向にあると考えられています。また「追加の手数料を支払えば優先的に紹介する」などの提案を行う悪質な人材紹介会社も登場しているようです。
2.介護人材紹介会社を利用するメリットやデメリット
介護人材紹介は、介護事業所などからの依頼を受けて、登録者の中から希望する条件に近い人材を紹介するサービスです。利用には以下のメリットとデメリットがあります。
2-1.メリット
多くの人材紹介会社は、成功報酬型の料金体系を採用しています。ここでいう成功報酬型は、採用が決定すると手数料が発生する料金体系です。したがって、最終面接まで進んでも、採用に至らなければ料金はかかりません。初期投資を抑えて採用活動を行える点は、人材紹介会社を利用するメリットといえるでしょう。採用手続きを簡略化できる点も見逃せません。通常の採用活動であれば介護事業所が行わなければならない手続きを不要にできたり人材紹介会社が代行してくれたりします。人事担当者にかかる負担は小さくなる傾向があります。また、人材紹介会社を利用すると、採用ミスマッチを防ぎやすくなると考えられています。人材紹介会社が、介護事業所と求職者の希望をもとにマッチングを図ってくれるからです。イメージと現実のギャップを小さくできるため、早期退職を防げる可能性があります。
2-2.デメリット
人材紹介会社を利用して採用が決定すると一定の手数料がかかります。直接応募の求職者を採用すると手数料はかかりません。具体的な手数料はケースで異なりますが、採用コストは割高になりやすいといえるでしょう。人材紹介に時間がかかるケースがある点にも注意が必要です。紹介を受けられる人材は、サービスに登録していて希望条件が合致する求職者だけです。人材紹介会社や採用活動を行う地域によっては、紹介できる求職者をすぐに見つけられないことがあります。今すぐ人材を採用したい場合などは気を付けなければなりません。この点が気になる場合は、求職者の登録状況などを事前に確認しておくとよいでしょう。
3.介護人材紹介会社を利用した際の手数料の相場
人材紹介会社が設定している手数料は事業者などで異なります。一般的な相場は、想定年収の20~30%です。ただし、人手不足などの影響を受けて、相場は想定年収の30~35%に上昇しているといわれています。また、事業者の中には、想定年収の45%程度に設定しているところもあります。ちなみに、一般社団法人全国介護事業者連盟が関係団体の会員法人(介護施設などを運営する359法人)を対象に2021年8月11日~9月24日にかけて実施した「人材採用関連費用(有料職業紹介等)に関するアンケート」によると、中途採用における紹介単価は1人あたり49万5227円です。
4.適正な手数料で介護人材紹介会社を利用するポイント
前述の通り、人材紹介会社の手数料は事業者により異なります。適正な料金で利用するポイントは、相場を踏まえたうえで事前に料金を評価することです。ただし、採用市場で枯渇している人材やスキルの高い人材などは手数料が高くなる傾向があります。料金を評価するときはこの点に注意が必要です。加えて、登録者数・保証制度・付帯サービスなど、サービス内容を多角的に評価することと人材紹介会社の信頼性を評価することも欠かせません。人材を紹介してくれるからといって、任せきりになると適正な料金で利用できない恐れがあります。サービスを利用する際も、人材紹介会社に依存しすぎず納得できる採用活動になるように自ら努力することが重要です。
信頼できる介護人材紹介会社を見極めよう
介護サービスの需要拡大に伴い、人材紹介の手数料は値上がり傾向にあります。適正な料金で利用するポイントは、信頼できる人材紹介会社を選ぶとともに自社でも採用に向けて努力をすることです。手数料が気になる場合は、連帯保証人・担保不要で介護報酬債権を1.5カ月早く現金化できる介護ファクタリングサービスを利用するとよいでしょう。
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