
介護事業の人材育成

介護サービスでは、スタッフの質が非常に重要になってきます。他社のサービスと差別化を図るためにも、戦略的な人材育成は必須と言えるでしょう。
介護事業の経営にとって重視すべきなのは「人材」「サービス(商品)」「お金」の3つの要素であり、中でも重要性が高いのは人材です。人材を育て、その能力を最大限に引き出すことで、質の高いサービスが提供できるようになり、収益(お金)を得ることができます。
今回は、介護事業の人材育成について解説していきます。
コミュニケーション力を伸ばそう
介護の基本は、コミュニケーションの能力です。
適切なサービスを提供していくには、介護を必要とする利用者やその家族とのコミュニケーションを通して、信頼関係を築いていかなくてはなりません。
そのため、介護の現場では、知識や技術だけでなく高いコミュニケーション力を持っていることが大切な要素となります。
コミュニケーション力は「人間力」だと言えるでしょう。その基本を支えるのは、自分の状態や相手の気持ちをできるだけ正確に把握する能力です。コミュニケーション・スキルを上達させるためには、自己や他者を知り、人間を深く理解することが求められます。
介護に関わる人材に何より必要とされるのは、次の2点です。
- 自分や相手を肯定する対人関係のあり方
- ポジティブな生き方の姿勢を保つこと
厳しい状況やストレス状態においても、自分の感情を客観的に把握して、コントロールしていかなくてはなりません。現場の雰囲気や人間関係からも、コミュニケーション力は大きな影響を受けます。介護人材のコミュニケーション力を向上させるには、現場のリーダーシップが重要な意味を持ってきます。
コミュニケーションの5つのポイント
以下は、優秀なリーダーの条件としてよく挙げられる項目ですが、基本的なコミュニケーション・スキルに共通する要素でもあります。
- 手の話を聞き、気持ちを理解することができる
- 自分の気持ちや考えを的確に伝えることができる
- 相手と同じ目線に立つことができる
- 指示するだけでなく、自発的な行動を引き出すことができる
- 誰に対しても公平にふるまうことができる
研修システムを整備するには?
人材育成のため、研修制度などを整備していきましょう。ただし、中小の事業所で育成担当者を設けたり、十分な育成期間を確保したりするのは、難しい場合もあるでしょう。
- 業務スケジュールと分担を表にして「見える化」を!
まずは、業務スケジュールと分担を表にして、業務の進捗状況を確認しやすい状況を整えておくことが必要です。その際、1週間・1ヶ月単位など、期間を区切ってスケジュール表を作成するとよいでしょう。 - 質問や発言をしやすい現場で、成功体験を重ねていく
また、効率的に人材を育成するには、現場の業務に関わりながら少しずつ成功体験を積ませるのが近道です。若手や新参のスタッフが、不明な点をいつでも質問できるような環境をめざしましょう。風通しのよい現場であれば、「どの業務が得意で、どれが苦手か?」や「スケジュールの遅れはどのくらいか?」など、業務の進捗やその把握状況が確認しやすくなります。
人材育成のための目標設定
育成のためのプロセスをどのように組むかは、それぞれのスタッフの目的意識に沿って、具体的な目標を設定するとよいでしょう。
- 働く目的に合った育成プロセスを組む
業種や、常勤か非常勤かによっても、スタッフの働く目的は大きく異なってきます。各スタッフの目的を把握した上で、育成プロセスを組み、現実的な目標を持ってもらうことが必要です。 - 目標管理は短期的に、具体的におこなう
人材育成のための目標管理は、漠然と長期的な計画を作るよりも、「いつまでに、何をする」など、具体的な数値や期限を目標に設定し、短期的におこなうほうが効果があります。
上司などによる面談の際には、目標管理シートを作成して項目ごとに質問すると、スタッフが自分の状況や希望を明確にすることができ、具体的な目標をイメージしやすくなります。
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