
介護事業成功の秘訣は、人心掌握術にあり

どんな事業を行う場合にも、人材の確保は大きな問題。介護はそれが顕著な分野です。慢性的な人手不足に悩まされる業界全体の問題に加えて、人と人とのコミュニケーションという、介護本来の持つ要素もあります。加えて、離職率の高さも問題となっています。これから介護業界に参入し、成功するためには人材確保策は必須と言えるでしょう。では、どのような取り組みを行えばよいのでしょうか?
介護事業は人が資本。では、どんなスタッフが必要なのか?
まずはどんな人材が必要なのか、正確に見極めておく必要があります。ポイントは二つ。「資格」を持ったスタッフと、「資質」を持ったスタッフです。
前者はわかりやすいでしょう。介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネージャー)、社会福祉士や看護師など介護業界に関わる資格を持っている人のことです。これらの資格は事業を行うにあたって必須の要件となっていることもあり(特にケアマネージャーと看護師は多くの事業形態で必置です)、必要とされる人材でしょう。
もう一点、資質を持ったスタッフは少しわかりにくいかもしれません。介護食に必要な資質とはなんでしょうか?様々な答えがあるかもしれませんが、ここでは重要な2つの資質として、感情コントロールができること、人と接するのが好きなこと、を挙げておきましょう。この二つは長く勤めていく上で、非常に重要なポイントになってきますから、未経験者を採用する際の基準としてはいかがでしょうか?
人材が集まる事業所を目指そう!
必要な人材がわかっただけでは、事業を行うことはできません。次に、人材の集まる事業所の条件を見てみましょう。ここでは2つのポイントを紹介します。
- スタッフを大切にしていること
介護は感情労働とも言われており、肉体的な疲労感よりも精神的な疲労のほうが大きいのが特徴です。仕事で嫌なことがあったり、うまくいかなかったりしたときに、敏感に気づいて「どうしたの?」と声をかけられる職場環境作りは、離職率を下げ、モチベーションを高めます。また、どんな業種でも大切なポイントですが、立地や給与にも配慮したいものです。好きな仕事でも薄給では続けられませんよね。 - 情報の発信を適切に行っていること
これだけインターネットが普及した現在にあっても、まだまだ介護業界では情報の発信が少ないのが現実です。定期的に有用な情報を発信している介護事業者はごく一部ということができます。逆に、就職希望者はまずネット上で情報を収集してから応募してくることがほとんど。何年も更新されていないブログや古臭いホームページでは、人は集まりません。また、人が過剰な求人広告にも気をつけたいもの。介護業界では「常時募集=人がすぐに辞める職場」と認識されがち。一度噂になってしまうと狭い業界ですから、マイナスのイメージを持たれるのはあっという間です。
スタッフのモチベーションを維持・向上させるために
さて、せっかく確保した人材には、長く勤めてもらいたいもの。そのためにはスタッフのモチベーション管理は欠かせません。最初に取り組むべきはストレスマネジメント。感情労働である介護は、それだけにストレスも溜まりがち。定期的にストレスを発散できる仕組み作りに取り組みましょう。勤続年数1年以上の人が取得できるリフレッシュ休暇制度を採用している事業所もあります。
施設全体でストレスマネジメントの意識を持つことも大切。上司が部下のストレスとなっているような職場では、働きたい人はいませんよね。ストレスマネジメントは上級職の仕事と明確に位置付けて、評価項目に入れることも考えましょう。
職場とは成果だけではなく、人間関係で成り立っているものです。介護職の離職原因の多くが、職場の人間関係を挙げています。金銭的な成果だけを目標にしていると、人間関係がギスギスしてしまい、離職が増える要因ともなります。結果として利益を上げることも難しくなってしまいますから、目先の利益だけにとらわれず、働きやすい環境の創出に腐心することも必要になってくるでしょう。
介護コンサルタント活用のススメ
最後に、介護事業の運営で行き詰まったときには、コンサルタントを活用するのも一つの手と言えるでしょう。コンサルタントは悩んだ時・行き詰まった時の駆け込み寺のようなもの。介護事業に初めて参入するのであれば、わからないことだらけかもしれません。そんなときに、相談役の役目を果たしてくれるのが、コンサルタント。人材育成やキャリアパスといった職員育成の課題から、ホームページの作成や経営診断など、幅広く活用できます。
事業を客観視するのが発展のポイント
介護事業で成功するためには、人材の確保と維持が大切であることを紹介しました。ここで紹介した点以外にも、人材を見極めるポイント、集め方、離職の防ぎ方はたくさんあります。時にはコンサルタントのように外部から客観的に事業を見てもらい、発展のヒントをもらうことも必要かもしれません。
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