
深刻な介護現場の人手不足!乗り切るための3つの方法

社会の高齢化に伴い介護士の必要性は更に増していますが、介護の現場では深刻な人手不足に陥っているのが現状です。人手不足になる原因の1つは「仕事がきつい」ということです。肉体的にも精神的にも大きな負担がかかる介護の仕事は、介護士として働く人の意欲をそぎ落としてしまうほど大変なものです。今後、責任者として介護事業に携わっていくのであれば、いかに介護士の負担を減らせるかが重要になるでしょう。
ここでは、介護現場の人手不足を乗り切るための3つの方法を紹介します。
タイムスケジュールや業務内容の見直し
介護現場の人手不足は、過酷な労働環境が原因になっている場合が多くなっています。したがって、介護スタッフに必要以上の負担がかかっていないかどうか見直すことが大切になります。見直すポイントは、主にタイムスケジュールと業務内容です。
まず、タイムスケジュールやシフトでは介護スタッフのライフスタイルに問題が出ないように時間の割り振りができているかを再確認します。介護スタッフの中には、結婚や出産、自宅での家族の介護というように生活環境に変化が起こっている可能性があります。しかし、介護の現場は24時間です。スタッフのそういった状況を考慮せずにタイムスケジュールやシフトを組んでいると仕事と家庭の両立が困難になり、スタッフに大きな負担を与えてしまうことになり仕事の質にも大きく影響します。スタッフの要望を取り入れた適切なタイムスケジュールを立て、状況に応じて組み直すようにしましょう。状況によっては、新たに介護職員を募集する必要性が明らかになることもあるかもしれません。
次に、業務内容の見直しです。多くの介護現場では、業務マニュアルを作成し利用していますが、定期的に業務マニュアルの見直しをすることで働きやすい環境に近づけることができます。それは、しっかりとしたマニュアルを作成し、その内容をスタッフに周知させることができれば、従来の作業のどこに問題があるのかを現場全体で把握できるようになり、改善につなげられるからです。また、スタッフ同士のコミュニケーションもスムーズになり、迅速に問題を解決することが可能です。さらに、マニュアルを見直すことで、その重要性が周知できれば、社内教育もより効果的にできるので、新人や中途採用者が現場で混乱することが少なくなります。その結果、新しい人材でも安心して働ける環境となるので、離職率の低下も期待できるでしょう。
人手不足を補う効率的な介護用品の購入
介護士の負担を減らすためには、効率の良い介護用品の購入が重要です。この場合の介護用品は、介護をするときに助けとなる機器や器具のことを指します。介護用品があることでスタッフの負担を軽減させられるため、人手不足の状況の緩和につげることができるでしょう。
介護用品を選ぶポイントとして、スタッフの仕事効率を上げられるものを優先的に用意するということが挙げられます。せっかく用意しても、使う頻度が少なくては無駄な投資となってしまいます。介護用品を準備する際は、現場で働くスタッフの声をよく聞いて購入することが大切です。
次に、生活シーンに合わせて介護用品を購入することも必要です。移動や食事、入浴、睡眠、トイレなどこれらの場面に合わせて介護用品を用意することで、スタッフはすべての世話を効率良く行うことができます。スタッフの意見を吸い上げて、必要になる介護用品をリストアップし、予算が許す限り購入します。また、介護を受ける側の目線で介護用品を選ぶことも大切です。どんなものがあると嬉しいか要介護者の意見を聞くことも良いですし、介護シミュレーションを行いながら選んでも良いかもしれません。スタッフと介護を受ける側の立場になって介護用品を選ぶようにします。
介護用品を購入するときは、レンタルをしてから購入すると失敗を減らせます。せっかく購入しても、使いにくく業務に支障が出れば無駄になってしまいます。レンタルして使い勝手を確かめてから購入すれば、このような問題はなくなりますから安心です。
介護ロボットの導入
介護の人手不足を補う方法として注目を集めているのが、介護ロボットの導入です。政府は2011年から介護ロボット実用化支援事業を開始しており、介護ロボットは着実に進化を遂げています。そのため、人手不足に悩まされている介護業界にとって大きな希望となる可能性があるのです。
介護ロボットでできることの1つが移乗支援です。車椅子からベッド、トイレからベッドというような移しかえのときのスタッフの負担を軽減できます。また、歩けない人を移動させる移動支援の介護ロボットも実用化されています。さらに、介護を受ける人の心拍数や呼吸などを測定し、転倒などの危険も察知する見守り支援の介護ロボットもあります。その他には、食事支援や排泄支援、機能訓練支援、口腔ケア支援などさまざまな分野で介護ロボットは実用化されつつあるのです。
ただし、介護ロボットの導入には多額のコストがかかるため、簡単に導入することができません。また、ホスピタリティを重視する介護業務において、介護ロボットの導入で入居者が高い満足を感じてくれるかどうかが難しいところです。とはいえ、使い方次第では介護スタッフの負担を軽減できる可能性は高くなります。また、人手が足りない場所に上手く介護ロボットを導入すれば、作業効率は劇的に上げることができるでしょう。したがって、介護事業をより安定化させるに、介護ロボットの動向はチェックしておく必要があるといえます。
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